2006年03月05日

杜蘭朶公主

誰も眠るべからず!
誰も眠るまじとは!
姫の凍れる部屋にいますとき、
吾は愛と希みと、畏れを抱き、星々を眺む。
吾謎は吾内に秘めたり。
誰ぞ吾が名を知り得ん!
否、否、吾が名は自らこそ知らしむれ。
暁に姫とまみゆるとき、
姫吾がものとなりて、しじまはくちづけに破られん。

―何人も彼が名を知らず。吾ら死を得んー

東雲や至る!
星や消ゆる!
朝(あした)に吾の勝利のあらん。


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2006年02月25日

氷上の華

荒川の怒涛のごとき声援を
背負ひて静かに舞姫の立つ

章枝は花、込めたる思ひ一輪挿しにてあらはせり。客がこころ落ち着きてこれに見入るものなり。
静香は華、大輪咲き誇りて、客が心もはや心にあらず。発せらるる気に心魂の奪はれてともに遊ぶものなり。

露西亜、米国の両人もまた美し。各々の華、みな代え難き世の宝とすべし。
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2006年02月24日

怪文

よはい重ねし人、世の移ろひに疎くなりがちて、巧みの騙りに蓄へを奪はれしこと度々あり。
騙る者の悪しきは一にして当然なれど、易く騙られき者もまた一切問はれぬものにはあらじ。増して若くして国のまつりごとを背負ひて立ちたる者、一葉の文書を託されて、その真偽のほどもしかと証さずんば、安々と人を攻め立てるべきにあらず。

げに悪しき罠に陥りたるは、気の毒なことなれど、よはい三十を過ぎし政者なればこそ、斯様な業には重々気を置くべし。それ真の文にあらば、かかる重き物件を何故おのれ若輩の懐に投げ入れんとするや、先ず自ら疑へば自然答のいづることなり。功の欲しげなる様のおもてに映りたると、先達の意見の一つもあらば、省みることもまたありけむ。

大山鳴動鼠一匹
改竄メールで寝ずに一日。
お粗末。
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2006年02月23日

梅一輪

吾ら棲まひたる星の年々に暑くなりて、果ては風呂の如く蒸されむずとは、たびたび人の口にものぼりたることなれど、此度の冬の厳しきには、安堵する者あれば、また天変地異さきぶれなりと畏れ新たにする者もあり。

天地自然のことなればまことの所を知るは難し。先の晴雨、寒暖を断ずる予報士の言は、耳に入れど信ずるに足らず。吾おぼゆることはただ如月に春めく一日のありがたさのみ。枯れ野に一種、芽をふかさんと久々にここへ日記す。
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2005年11月22日

命を容るるは身に家に車

医の業を用ゐて人を救わんとし、過ちて殺めることあり。未熟ゆゑに失するものあれば、伝への拙きに誤まるものあり。いづれもはなより過つと知りなほ過つ者は少なし。また大方は病人一人死して知るところとなるものなり。ただ吾おぼゆるは、愛慈に安部何某の犯したる策のみ一つ例のほかなり。これ世が世にあらば極刑にあたるべし。

九層を越ふ住まひ、立するに手抜き筋抜きたるを許し、人を危うきにさらさんとする者あり。人の命の何たるかを知らず。死して地獄へ落つる間に、生きて己をかへりみれば、これこそ真の地獄を知るべけれ。
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2005年11月18日

戎の口問い、怪異の運び先

昨日も申せしことなれど。

まこと怪しむべし、運び返したる先を覗くに、いづれも日記にあらざるは如何な仕組みなるや。また、差出たる人記さず、意味なき英文字のたらたらとつづられしはいと醜きものなり。
おほかた心なきひとの業と思へば今朝早々に削れり。
posted by いにしへびと at 08:58| Comment(1) | TrackBack(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月17日

いただきますを言はさぬ親

久方ぶりにここ降りぬるに、あやしき戎の句問いや運び二三並びたるにやや呆れん。

それはそれ、吾がことにあらずも大いに呆れしは、かの文中記事にあり。

いただきます&ごちそうさま

親の顔が見たい


近頃人の人らしからぬ罪犯せる人多ければ、身に心にさむざむと覚ゆばかりなれど、さてまた斯様な親の人にして人にあらまじき言ひ草こそ、げに胸わろく冷えたる心持ちなれ。

半年あまり前の話なるに、僧籍の知人テレビの番組に嘆けき。「学び舎にて童の議論聞くに、残念なることあり。師の問ふ、給食にていただきますと唱するは何故ならんと。童口々に言ふ。一人曰く、料理したる方々へ謝す。また一人曰く、料理の人仕事なれば、謝する要なし、お百姓へ謝すと。また一人曰く、百姓また仕事なれば、食はせたる親にこそ謝するものと。いづれも間違ひにはあらねども、つひに最後まで、物に命のあるを奪ふことなればこれを謝すと言ふ子の無きぞ悲しき」

吾なるほどと思ふものなれど、敢へて問ふ。「十歳ばかりの童、ことによりては真に白き心あり。穀菜に命ありと言はば、草も踏めぬ道も歩けぬことにもやする」
僧答ふ。「それもよし。吾子、蚊蝿のたぐひを殺生することもなし」
吾感心したるも下がらず。「仏の教へにては万物の命、西洋の教へにては神の御恵、これこと貴重な思ひなれど、少年少女おひおひに覚ゆるがよし。まづは一等近き人のありがたきこと伝ふべし。料理する人、それ生業なれども、かの業なくして童等の腹満つることなし。この一点にて感謝の意表せるは、人の本道なり。近き人を尊ばずして、遠き神仏、万物仏性など心底に落ち着くことなし。ただただ言葉が内にて命の意を弄ずるより、目に見ゆる親切こそ尊むがよけれ」

「命は命、一の大事なり。なれども近しき人の心また大事なり」と僧莞爾として肯きけり。
posted by いにしへびと at 23:54| Comment(2) | TrackBack(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月24日

猫は九生

巷間に、幼少より電脳仮想の遊戯を繰り返さば、うつつに生死分かち難くなり易々と人を殺めんとする説見ゆ。仮想の物語にては活殺如何にも自儘なれば、うつし世にても同様と憶へるが恐ろしと、学を誇りたる人喧しく言へども、吾聞くに甚だ疑はしきことと断ず。
殺めたる人の生の再び返らぬこと自明なるは、罪犯せし者如何に小児といへども当然解せしことなり。「今一度蘇らせんと思ひて今生のみ奪ひたる」などと申したる者の無きが証しなり。

なれども「クローン猫」などを商ふ者、現にあらはれたるは、吾も危うきことと思ふべし。人より先に昇天したる飼ひ猫より、先天の気を取り出だしてこれに生を写すこと当然とならば、人またこれに等しきと解する者無きと限らじ。否、かやうな者現われずともげにげに胸わろき話なり。

なほ吾自らにも我が児らにも、電脳仮想の遊戯を嗜ませんとすること無し。先とは別の故なればのことなるが、これまたいづれ次の機会に記さん。
posted by いにしへびと at 21:10| Comment(0) | TrackBack(2) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月08日

学力低下

ここ三日あたり新聞をば開けるに、勉学を怠る児童の多きを嘆かんとする記事紙面を割けり。異国が児童と比ぶるに、読解の能の前年より急落せしと記せるものなり。

識者のみならず市井の吾らにても、児童が学力の落ちたる所以、様々の見解あり。

一、遠く唐土の悪弊科挙にも似たる受験の害を無くさんとして、勉学の量削るに過ぎて児童怠けたるとのこと。また、それ公の学び舎にてはことすさまじとて、富める家なれば或る者は幼きより塾に通はせ、或る者は師を招きうるものなれど、貧しき家にし生まれればかやうな恵を得ること、つひになきまま歳成るなどして、学能に差のずいずいと開かんとすることこそ大害なれとする。
これ当節最も主流の議なり。

二、子は親の鏡、童は大人の映しなれば、これ大人の弱体の表れなりとする論。ただ生きるに苦無きも、苦無きが故に遠望無き世こそ哀れとする議なり。

論これより他にも多々あるべし。おのおの一理ありておのおの一誤ありと感ずる議が大方なり。これ近々審らかにせんと思ふ。
posted by いにしへびと at 23:40| Comment(0) | TrackBack(1) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月18日

退いた過去

吾、過ぎ去りしまつりごとのこまごまに絡みて、さること審らかに知らんと思ひたち、検索の窓に「どいたかこ」としるし変換試みる。これ言ふまでもなし「土井たか子」のことにあれども、実に出でたる文字を見てはたと膝を打ちぬ。
「退いた過去」
如何にも言ひ当てたる一言なり。検索開けども開けども近況現ること無し。今は昔の人とはかやうなことなるべし。
posted by いにしへびと at 22:52| Comment(2) | TrackBack(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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