【関連する記事】
2012年11月03日
十万枚大護摩供
吾仏道に暗ければふつつかに語ることにはあらねども、いかんとも考ふるに難し。大阿闍梨、飲まず、食はず、眠らず、十万の護摩木を八日にて焚く尽くすといふ。己の苦行を「吾が身すくひたるを有難きこととして参り、災ひ悩みに苦しみたる衆生のため祈らん」とのたまふ本心、これ誰にも疑ふべからず。しかれども誠に衆生の苦悩救はんとして、斯様な業の何を以て成を果たさんや。彼の人苦しみ祈りて、何の因縁を以て衆生の救はれたるや、誰ぞ明らかにされたし。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック