殺めたる人の生の再び返らぬこと自明なるは、罪犯せし者如何に小児といへども当然解せしことなり。「今一度蘇らせんと思ひて今生のみ奪ひたる」などと申したる者の無きが証しなり。
なれども「クローン猫」などを商ふ者、現にあらはれたるは、吾も危うきことと思ふべし。人より先に昇天したる飼ひ猫より、先天の気を取り出だしてこれに生を写すこと当然とならば、人またこれに等しきと解する者無きと限らじ。否、かやうな者現われずともげにげに胸わろき話なり。
なほ吾自らにも我が児らにも、電脳仮想の遊戯を嗜ませんとすること無し。先とは別の故なればのことなるが、これまたいづれ次の機会に記さん。
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